ヤマハ YMR-08はここがすごい
YMR-08の最大の特長は他社のドローンにはない特殊な8枚ローターの設計になっている事です。
見た目は6枚ローターのヘキサコプターの形状をしていますが、左右のプロペラが上下2段構造となっています。この二重反転ローターにより強いダウンウォッシュを生み出し、これまで産業用マルチローターーの弱点でもあったダウンウォッシュを強化して薬剤を根元まで届けることができます。
これまで農業用ドローンの弱点であったダウンウォッシュの問題を解消する構造となっています。
多くのアシスト機能
ヤマハ YMR-08には作業効率を上げるため多くのアシスト機能が備わっています。
ライトモードはノーマルモード、自動クルーズコントロールモード、自動アーンアシストモードがあり、圃場条件やオペレーターの状況にあった選択が出来ます。
ノーマルモード: マニュアル操作によるスムーズな操作ができるモード。
オペレーターの意思通りにドローンを飛行させる事ができるため、GPSの弱い山岳部や変形地の圃場に適しています。
自動クルーズコントロールモード: 散布時の速度管理は薬剤のムラを防ぐためにも重要な要素になります。
このモードでは任意のスピードを維持したまま飛行が可能なため最適な速度でムラなく散布を行なうことが可能です。
自動ターンアシストモード: 散布作業で難しい機体のターン操作。
このモードでは散布スイッチを押すと自動で減速し一定間隔で自動的にターン(スティック操作不要)を行ない往復を繰り返します。
その他の基本機能
高度維持機能: 機体から地面までの距離を計測し、散布作業中決められた高度を維持したまま飛行を行ないます。常にベストな条件で飛行する事で散布ムラを防ぎます。また圃場が斜面の場合は斜面に沿って自動的に高度を調整し飛行します。
着陸アシスト機能: 意外と難しい操作に機体の着陸があります。着陸に失敗すると機体が横転して機体やローターの破損に繋がります。YMR-08は着陸時の降下速度を自動調整し操縦が不安な方でも安定した着陸を行なうことが出来ます。
日本製初のオートパイロット機能
2020年3月に販売開始したヤマハ YMR-08APは日本製で初となるオートパイロット機能を搭載した機体となります。
専用ソフト agFMS により圃場の測量(初回のみ)を行ない飛行ルート作成を行う事で、高精度ルート追従により自動で散布作業を行ないます。
初めて飛行する際には事前に測量を行なう必要がありますが、一度測量を終えてしまえばその後は何度でも同じデータを使用し同じルートで散布作業が行えます。
これにより、ドローンを「飛ばす」という作業がドローンを「見守る」という作業に変わり、作業者の負担軽減に繋がります。